銀行員をやめて無職になるまで①

約4年勤めた銀行を辞めた。

内定からの社会人生活!

周りが就職活動を始める時期、自分も遅れをとらないようにと某求人サイトに登録し就職活動をスタートさせた。合同説明会、企業説明会…etc毎日スーツを着て必死に情報収集していた(気がする)。みんな同じ格好同じ髪型、ただでさえ特徴がない私がこの環境下で何をアピールして目立てばいいんだとESの前で悩む日々。それでも説明会に行って面接を受けて何とか第一志望の企業から内定。地元の地方銀行に入社した。

はじめての仕事は電話番。何もわからない中で何とかこなしていた。なぜか窓口には立たせてもらえず、同期とは差が開くばかり。すごく心配になっていたことを覚えている。(あとで理由を聞いたら任命の仕方がわからなかったって課長に言われた。)

今思い出すと初めての配属にしてはなかなかヘビーな店舗だった。配属先には一つ年上の先輩がいた。どうも見ていると組織での立ち回りがうまくいっていない様子だった。(あまり詳しくは書かないですが…)自分の入社前何があってこの状況なのか知る由もなく、私はただ傍から見ていた。失敗したら最後、もう仕事は与えてもらえないのではないかと強い恐怖感でドキドキしながら働いていたのを覚えている。

あとは顧客架電リストが営業課からまわってくることもあった。先輩とペアを組み一緒にこなしていくとのミッションだったが先輩が電話をかけることはなかった。その先輩にはお客さんに自分の代わりに謝ってと言われたり、明らかに不機嫌なお客様に話かけてきてと言われたりなかなか理不尽なミッションも与えられたが、これが社会人…!と思うだけで心を病めることはなった。何よりもいい人だった。困ってたらすぐに話かけてくれるし、事実無根のことで注意する行員には「おかしい」と声を上げてくれる。見て見ぬふりをしない人だった。先輩のいいところを盗んで自分に活かそうと思ったりした。

年上が偉い!という感じで良くも悪くも古き銀行の風習が残っていたがキラキラ一年生の私は何も疑うことはなかった。(のちにこの店舗が異常だったことを知る)

何かが崩れ始める二年目

私は二年目になった。二年目から営業課への配属は決まっていた。

二年目が始まる数か月前、異動の時期があった。メンバーも変わったし先輩たちの部署も変わった。なんとなく店の雰囲気が変わってきているような感じがした。(いい意味ではない。)まず他店から一人転勤してきた。優秀な方だったらしく期待されて、これまでしていた事務職から営業課になった。かっこいい!って思ったし自分も営業課に配属されることを夢見て入社したことを思い出した。ただそのころから気になるようになった営業課の島(?)の雰囲気の暗さ。聞かなくてもわかる成績がうまくいってない様子。その中で立ち回る先輩が心配で(余計なお世話)、営業課配属…実は怖いのでは…と気づいてしまった。

あとはもう一人の先輩も営業課に配属された。ただセールスが苦手だったらしく上司から目をつけられている様子だった。徹底して営業の仕事はしないと決めている様子が感じ取れた。なんだか空気がピリピリしていて営業課への配属がまた恐怖になった。

ついに2年目の春、営業課に配属になった。3人で頑張ろうって、そんな感じで迎えられたと思う。ありがたいのは同じ店のまま部署異動になったこと。でも私が配属したその日に先輩は休職した。何もわからないのにいきなり先輩がいない。どっと不安が押し寄せた。(しかも上司と二人)

何もわからなかったからとにかく外に出た。商品を覚えた。電話を掛けた。目標を知らないまま走り回っていた。今思えば大丈夫?って感じだが、上司は私に何かを教える余裕はない。人が足りないからって目標は変わらない。だんだん仕事がつらいな…って思うようになった。

そんなとき一人営業課に転勤してきた。(のち、この世で最も尊敬する人となる)

課長の転勤。新しい人との出会い!

無事にメンバーが3人になって安心しているのも束の間。上司は転勤した。とにかく銀行は出会いと別れが多すぎる。メンバーが変わってもやっていくしかないんだなと落ち込む。課長に代わってもう一人のメンバーが上司になった。加えてすごくキラキラした先輩が転勤してきた。やっぱり3人で目標に向かって走ることとなる。

新しい上司も、転勤してきた先輩も成績優秀。キラキラしていて仕事を楽しんでいるようでとてもかっこよかった。二人がいつも言っていた「無駄な仕事はなくしていく」。ずっとついていきたいと思った。

そこからの店の成績は右肩上がりだった。私も少しづつ慣れてきてノルマをクリアしていった。どうすれば効率的に成績を伸ばせるのか、常に3人で考えた。思考を止めなかった。
ただこのブログはノルマのこなし方がテーマではないのでそこは言及しない。
店舗に対する会社からの見方は変わっていって楽しさも感じていたけど、だんだん毎月の目標(ノルマ)がつらく感じていた。でもまだ辞めたいと思うことはなかった。お客さまとの話は楽しいし、営業課のメンバーも素敵な人ばかりだったからである。

銀行員をやめて無職になるまで②に続く

拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
銀行員を4年務めたのちに辞めて、まったく未経験のWEB業界の職業訓練に通っています。自分が退職を決意するまでにかなりの時間を要しました。「精神的につらいけどやめられない」そんな状況の方への心の安定の一つになればなと思います。

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